「コンタクトレンズを装用すると頭痛がしてつらい…。」コンタクトレンズを使用されている方の中には、頭痛に悩んでいる方もいるようです。
色々試してみたけど治らない、けど諦めるにはつらすぎるコンタクトレンズ装用中の頭痛。原因をきちんと知り、適切に対処することで軽減を目指しましょう。
この記事では、コンタクトレンズの装用によって引き起こされる頭痛の原因と具体的な対処法について詳しく解説します。
1.コンタクトレンズの装用で頭痛が起こる原因
コンタクトレンズの装用時に頭痛が起こる原因には、次の4つが考えられます。
- コンタクトの度数が合っていない
- コンタクトのベースカーブ(BC)が合っていない
- コンタクトで目が乾燥気味になっている
- コンタクトの装用時間が長い
コンタクトの度数が合っていない
コンタクトレンズの度数が合っていないと、無理にピントを合わせようとして目の毛様体筋に負担がかかり、眼精疲労から頭痛につながる原因となります。
左右で度数が違うのに誤って片方の度数のレンズを両目に付ける、左右逆に付けるなどの不注意で頭痛が誘発されるケースも。
あるいは、乱視を併発しているにもかかわらず近視用や遠視用のコンタクトレンズを使用して見えにくい状態が続き、眼精疲労から頭痛を覚えることもあります。
コンタクトのベースカーブ(BC)が合っていない
コンタクトレンズのベースカーブ(BC)が合わない場合にも、頭痛が引き起こされることがあります。
BCとはレンズの曲がり具合を表した数値で、カーブが緩くて目の上でずれてしまう場合や、逆にカーブがきつすぎて目を圧迫する場合に眼精疲労へとつながり、頭痛も誘発されてしまいます。
コンタクトで目が乾燥気味になっている
コンタクトレンズ装用で目が乾燥することで頭痛の原因になる場合があります。
目の表面は涙の膜で覆われていますが、コンタクトレンズを装用すると涙の膜が分断されて不安定な状態になってしまいます。
目の異常が肩こりにつながり、ストレスから頭痛になると考えられています。
コンタクトの装用時間が長い
コンタクトの装用時間が長い場合にも頭痛が起こることがあります。
長時間のコンタクトレンズの装用は、目に大きな負担をかけます。取扱説明書をよく読み、1日の適切な装用時間を守って使用することが大切です。
2.その頭痛、VDT症候群の可能性あり!
コンタクトレンズをしながらデスクワークをする方、スマホをよく見る方の場合、VDT症候群から頭痛がきている可能性があります。
VDT症候群は、パソコンなどのディスプレイを長時間作業し続けることで身体に表れる病気のことで、目の乾燥や痛み、かすみ、肩こり、頭痛などの症状がみられます。
基本的に、コンタクトレンズは遠くにピントがあたるように矯正するものなので、手元ばかり見続けるとピント調整に使う筋肉に大きな負担がかかります。
デスクワーク中に頭痛を覚えたら、ディスプレイとの距離や明るさを調整する、1時間に10分など適度に休憩を取り遠くを眺める、ストレッチをするなど、疲労回復に努めることが大切です。
3.コンタクトレンズの装用による頭痛の対処法
コンタクトレンズの装用により頭痛がする場合、次の対処法を試しましょう。
コンタクトレンズを見直す
コンタクトレンズの装用による頭痛が続く場合は、装用しているコンタクトレンズ自体を見直す必要があります。適切な度数やBCのコンタクトレンズを選ぶことで、頭痛の症状を改善できるかもしれません。
特に、度数は年齢とともに変化しやすいので、眼科を受診して検査を受け、適切なコンタクトレンズを選ぶようにしましょう。
目薬を差す
コンタクトレンズの装用中に乾燥で頭痛を感じやすい方は、目薬をこまめに差して目をうるおしましょう。
特に、コンタクトを長時間装用する場合、レンズが涙を吸収してしまうので乾燥感が強くなってしまいます。コンタクト装用時にも使える目薬を選び、定期的に使用することで頭痛対策をしましょう。
メガネと併用する
コンタクトレンズによる頭痛から解放されるには、装用時間を短くすることが一番です。常にメガネやレンズケースを持ち歩き、パソコン作業時や退社時にサッと取り出してメガネにかけ替えましょう。
4.まとめ
コンタクトレンズの装用時に頭痛が起こる原因は、大きく4つに分けられます。
- コンタクトの度数が合っていない
- コンタクトのベースカーブ(BC)が合っていない
- コンタクトで目が乾燥気味になっている
- コンタクトの装用時間が長い
上記の理由で眼精疲労が起こり、心身のストレスがたまると頭痛につながると考えられています。
その他にも、VDT症候群から頭痛が起きている可能性も考えられます。
コンタクトレンズが原因だと考えられる場合は、度数やBCの見直し、目をうるおす、メガネと併用するなどの対処法を試しましょう。
VDT症候群が疑われる場合は、ディスプレイとの距離や明るさを調整する、適度に休憩を取るなど作業環境を見直すことがおすすめです。